28日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。欧州発のリスク要因が意識され、ドル選好地合いが強まる見通し。ただ、日米金利差で下げづらいものの、145円付近では政府・日銀の為替介入が警戒されるため、円売りは抑制されそうだ。



前日発表された米経済指標は強さが目立ち、米10年債利回りの上昇を受けドル買い優勢。また、イタリア新政権による政策運営や英国の財政政策を不安視した欧州通貨売りに振れたこともドルの押し上げ要因となり、ユーロ・ドルは0.95ドル台半ばに失速、ドル・円は145円近くに浮上した。本日アジア市場もおおむねその流れが受け継がれ、ユーロ・ドルは一段安に振れた。ドル・円は日本株安に振れたものの、144円台半ばで底堅く推移した。



この後の海外市場は引き続き欧州通貨の動向が注視される。天然ガスのユーロ圏への供給に不安が再燃し、ユーロ売りは継続。また、英トラス政権による財政政策が金融市場の動揺を誘発しつつあり、ドル選好地合いが見込まれる。一方、連邦準備制度理事会(FRB)当局者によるタカ派的な政策方針が続くなか、NY株式市場の軟調地合いで円買いに振れやすい。ただ、政府・日銀の為替介入が警戒され、ドル・円は145円付近で円売りが弱まるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・8月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.4%、7月:+0.6%)

・21:35 ボスティック米アトランタ連銀総裁質疑応答

・23:00 米・8月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-1.5%、7月:-1.0%)

・23:10 ブラード米セントルイス連銀総裁あいさつ(セントルイス連銀主催地域金融機関会議)

・23:15 パウエル米FRB議長ビデオあいさつ(セントルイス連銀主催地域金融機関会議)

・24:00 ボウマン米FRB理事講演(セントルイス連銀主催地域金融機関会議)

・24:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演

・02:00 米財務省・7年債入札

・03:00 エバンス米シカゴ連銀総裁討論会参加(経済・金融政策の見通し、ロンドン)