平均して年を通じて最も相場のパフォーマンスが悪い9月は通過したが、10月も油断はできない。FRBの遅行指標を基準にした大幅利上げが最終的に行き過ぎ、景気を損なうリスクがあるほか、各国中銀の金融政策の間違いが金融市場の混乱を招く懸念がくすぶり、投資家は敏感になっている。1929年のブラックサーズデー、ブラックチューズデー、1987年のブラックマンデー、2008年金融危機など歴史的な大暴落はいずれも10月に起きており、投資家心理にマイナスに働き、引き続き積極的な買いは控えられそうだ。一方で押し目買いの好機とも捉えられるだろう。



FRB高官はインフレ率が依然高過ぎで十分な低下がまだ見られず、力強い利上げを継続する必要性を主張している。11月連邦公開市場委員会(FOMC)での4会合連続の0.75pt利上げ、12月の0.5pt利上げが織り込まれつつあるが、金利先高観は根強く上値を抑制しそうだ。金利高に加えて、20年ぶりとなるドル高が企業収益を圧迫する懸念もあり、相場のマイナス材料となろう。



週末にはFRBが金融政策を決定する上で鍵を握る雇用統計の9月分が発表予定で結果に注目だ。失業率は引き続き50年ぶりの低水準を維持し労働市場の逼迫を証明する見込み。11月FOMCでの0.75ptの利上げ確率を押し上げると、金利高懸念が株式相場の重しとなりそうだ。ただ、一方で、4%近くの10年物利回りでは、米国債への投資家の投資意欲はかなり強く、金利の上昇が一段落した場合、株式相場は下げ止まるだろう。



経済指標では8月建設支出、9月ISM製造業景況指数(3日)、8月製造業受注、8月耐久財受注、8月JOLT求人件数(4日)、9月ADP雇用統計、8月貿易収支、9月サービスPMI確定値、9月ISM非製造業景況指数(5日)、週次失業保険申請件数(6日)、9月雇用統計、8月卸売在庫確定値(7日)などが予定されている。



主要企業決算では、医薬品メーカーのバイオジェン(4日)、飲料メーカーのキューリグ・ドクターペッパー(5日)、アルコール飲料会社のコンステレーション・ブランズ、調味料メーカーのマコーミック、加工食品メーカーのコナグラ・ブランズ、衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(6日)などが予定されている。コスト高やマクロ経済の悪化を背景とした各社の業績下方修正に警戒だ。



(Horiko Capital Management LLC)