5日の日経平均は3日続伸。128.32円高の27120.53円(出来高概算11億8000万株)と終値ベースでは9月22日以来、8営業日ぶりに節目の27000円を回復した。4日の米国市場ではNYダウが800ドルを超える上昇で節目の3万ドルを回復するなど自律反発の動きを強めるなか、日経平均は連日でマドを空けての上昇から27000円を回復して始まった。買い一巡後は、急ピッチの上昇に対する過熱感も警戒されるなか、寄り付き直後につけた27216.80円を高値にこう着感が強まり、前場終盤にかけて27030.55円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、27000円水準での底堅さが意識され、こう着ながらも27000円を上回っての推移を継続した。



東証プライム市場の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗した。セクターでは精密機器、繊維製品、非鉄金属、保険、機械など20業種が上昇。一方で、建設、パルプ紙、食料品、陸運など12業種が小安く、不動産は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、ダイキン<6367>が堅調。半面、東エレク<8035>、キッコーマン<2801>、トレンド<4704>、コナミG<9766>が冴えなかった。



4日の米国市場では、スイス金融大手クレディ・スイス・グループが買い戻されたことから、デフォルトリスクへの警戒が和らいだほか、オーストラリア準備銀行の利上げ幅が予想を下回ったことが材料視された。さらに、8月のJOLT求人件数が予想以上に減少したことから、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢が緩まるといった見方に向わせ、幅広い銘柄が買われた。



東京市場はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まったが、先物市場では25日線などが抵抗線として意識されるなか、次第に利食い優勢の流れとなった。グローベックスの米株先物はマイナス圏で推移していたほか、米国では9月のADP雇用統計、9月のISM非製造業景況指数の発表を控えていることも、いったんは利益確定に向かわせたようだ。とはいえ、下を売り込む流れにはならず、押し目買い意欲の強さが窺えるなか、後場の日経平均の値幅は90円程度にとどまっていた。



商いは細ったものの、27000円を上回って終えたことから、センチメントは改善傾向にあるだろう。米国市場でもNYダウの3万ドル回復で利食いは意識されそうだが、経済指標の結果を受けてFRBのタカ派姿勢が緩まるといった見方が高まるようだと、よりショートカバーの動きを強めやすく、日経平均についても27400円辺りに位置している25日、75日線突破を意識したトレンドが期待されよう。