■上昇、米利上げペース減速の可能性浮上



今週のユーロ・ドルは上昇。欧州中央銀行(ECB)による大幅追加利上げ観測は後退せず、ユーロ・ドルは一時0.9876ドルまで買われた。米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続観測によるドル買いが強まり、ユーロ買い・米ドル売りは一時縮小したが、週末前に米国の利上げペースは12月より減速するとの見方が浮上し、ユーロ買い・米ドル売りが再び優勢となった。取引レンジ:0.9705ドル-0.9876ドル。



■弱含みか、域内経済悪化の懸念残る



来週のユーロ・ドルは弱含みか。10月27日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では大幅利上げが予想されるが、大幅利上げによる景気悪化も懸念され、リスク回避的なユーロ売りが強まる可能性がある。一方、米7-9月期国内総生産(GDP)速報値は3期ぶりにプラスへ浮上する見通しであり、市場予想を上回った場合、大幅追加利上げを想定してユーロ売り・ドル買いが強まるとみられる。



予想レンジ:0.9650ドル−0.9950ドル



■強含み、日欧金利差拡大予想でユーロ買い強まる



今週のユーロ・円は強含み。欧州中央銀行(ECB)による大幅追加利上げ観測が強まり、日欧金利差の拡大を意識してユーロ買い・円売りが優勢となった。米ドル・円相場が週後半に円安方向に大きく振れたことも影響し、ユーロ・円は一時148円台まで上昇した。ただ、10月21日の欧米市場で日本政府・日本銀行による円買い介入が実施されたことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小。145円台後半でこの週の取引を終えた。取引レンジ:144円13銭−148円40銭。



■下げ渋りか、ECBは大幅追加利上げの可能性



来週のユーロ・円は下げ渋りか。10月27日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で大幅利上げが見込まれ、ユーロは下げづらい。日欧金利差拡大の思惑は消えていないことも、ユーロ・円相場を支援するとみられる。ただ、追加利上げによって域内経済の先行き不透明感が深まった場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小する可能性がある。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・24日:10月S&Pグローバル製造業PMI(9月:48.4)

・27日:欧州中央銀行理事会(追加利上げの公算)



予想レンジ:144円00銭−147円00銭