9日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。10日発表の米インフレ指標発表を前に、調整の売りが先行しそうだ。一方、米中間選挙は民主党惨敗なら不透明感でドル売りも、上院で民主党勝利のメーンシナリオならドル売りは後退しよう。



欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢を背景にユーロの買戻しが続き、前日の取引でユーロ・ドルは2カ月ぶり高値となる1.0100ドル付近に浮上。ドル・円は146円を割り込み、145円30銭台に値を下げた。英スナク政権の財政再建への期待でポンド高も進み、ドル売りを支援した。米中間選挙の開票作業が進むなか、本日アジア市場は結果を見極め方向感が乏しい。ドル・円はサポートラインとみられる145円付近で支えられ、下値は堅い。



この後の海外市場は米国のインフレ指標と中間選挙の結果に思惑が交錯しやすい。10日発表の米CPIは物価の高止まりが顕著になる見通しでドルは売りづらいものの、調整の売りが先行。一方、中間選挙は下院で共和党が優勢と報じられている。民主党が上下両院で惨敗なら政治情勢に不透明感が強まり、ドル・円は軟調地合いに。ただ、現時点で上院は拮抗しており、市場が想定する現状維持ならドル売り後退で相場は支えられるとみる。





【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(世界リスク等関連、スイス中銀主催)

・24:00 米・9月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.8%、速報値:+0.8%)

・01:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁討論会参加(経済見通し)

・03:00 米財務省・10年債入札