11日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動きを予想する。米消費者物価指数(CPI)の低調な内容を受けたドルの急落で、割安感による買戻しが見込まれる。ただ、金融引き締めペース鈍化の思惑から、ドルの戻りは緩慢になりやすいだろう。



前日発表された米CPIは予想外に低調で、FRBによるこれまでの引き締め継続を期待したドル買いが大きく巻き戻される展開。ユーロ・ドルは3カ月ぶり高値圏の1.0220ドル台に浮上、ドル・円は2カ月ぶり安値圏の140円20銭台に下げた。ただ、本日アジア市場は日経平均株価や上海総合指数などアジアの主要指数が軒並み強含み、円売りが優勢に。米10年債利回りの低下でドルは軟調だが、ドル・円は円売り先行で大幅高となった。



この後の海外市場はドルの値動きが注視される。ドル・円は米CPI発表後に146円台半ばから140円台前半まで一気に6円超も下げ、その反動により本日はドルの買戻しが先行しそうだ。ただ、FRB当局者の見解はタカ派的な姿勢を弱めるのに慎重。インフレ高止まりのため、タカ派的な政策を維持する必要性が異口同音に強調され、目先のドル相場を支えよう。とはいえ、米長期金利は低水準で推移しており、戻りを弱める要因となりそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 欧州委員会(EC)秋季経済見通し

・24:00 米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:59.5、10月:59.9)

・米国ベテランズデー祝日(債券市場は休場。株式、為替、商品などは通常取引)