15日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩の米インフレ指標は伸びが鈍化するとみられ、ドル買いは弱まる見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は引き締め姿勢を崩しておらず、ドル買いは根強いだろう。



前週発表された米消費者物価指数(CPI)の低調な内容を受け米金融政策への思惑が交錯するなか、タカ派のブレイナードFRB副議長が将来の利上げ幅縮小の可能性に言及。米10年債利回りは上げ渋り、ドル買い後退によりドル・円は139円60銭台まで下げた。一方、欧州中銀(ECB)専務理事の慎重スタンスでユーロは軟調地合いに。本日アジア市場でドルは売りづらく、アジア株高で円売りに振れドル・円は140円台を維持した。



この後の海外市場は米金融政策にらみの展開が続く。今晩の米生産者物価指数(PPI)は4カ月連続で伸びが鈍化すると予想され、金融引き締め加速の思惑が縮小すればドルは売られやすい地合いに。ただ、FRBの副議長や理事、連銀総裁の発言機会があり、タカ派的な政策方針を堅持する見通しでドルは売りづらい面もある。また、NY株式市場で堅調地合いなら円売りも予想され、ドル・円は140円をサポートラインとして意識されるだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 独・11月ZEW景気期待指数(予想:-51.0、10月:-59.2)

・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP改定値(前年比予想:+2.1%、速報値:+2.1%)

・19:00 ユーロ圏・9月貿易収支(8月:-509億ユーロ)

・22:30 米・10月生産者物価指数(前月比予想:+0.4%、9月:+0.4%)

・22:30 米・11月NY連銀製造業景気指数(予想:-6.0、10月:-9.1)

・23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁討論会参加(経済見通し)

・23:00 クック米FRB理事オンライン討論会参加(女性問題)

・24:00 バー米FRB副議長(金融監督担当)証言(上院銀行委員会)

・G20首脳会議(インドネシア、16日まで)