今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドル買い拡大の可能性低い
米商務省が16日発表した10月小売売上高は、市場予想を上回る前月比+1.3%となった。自動車とガソリンを除く数字も前月比+0.9%とまずまず堅調。一方、16日の米国債券市場では、連邦準備制度備理事会(FRB)のウォラー理事が「利上げペースを落とすことをより快適と感じている」との見方を示したことを受けて長期債利回りは低下した。10年債利回りは2年債利回りを大幅に下回る状態が続いており、両者の利回り格差は1980年2月以来となる-67.00bp近辺(イールドカーブの平坦化)まで拡大している。イールドカーブの一段の平坦化は将来的な景気後退入りの可能性が高い事を示唆しており、ドル高の流れが大きく変わるとの見方が出ている。