日経平均VIは低下、地政学リスクへの警戒感が後退
ポーランド領内にミサイルが着弾した事件を巡り、ロシアによる攻撃の可能性は低いとの見方が伝えられたことから地政学リスクへの警戒感が後退し、市場心理は改善しやすくなっている。こうした中、昨日の米株式市場で主要指数が下落した流れを引き継ぎ、今日の東京市場はやや売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。しかし、取引開始後に下値を売り急ぐ動きはなく、市場では株価が底堅いとの見方から、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは緩和し、日経VIは昨日の水準を下回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っている。