■伸び悩み、米利上げ継続を警戒



今週のユーロ・ドルは伸び悩み。1.0272ドルから1.0479ドルまで買われたが、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の「利上げの道のりは長い」との発言を受けてユーロ買い・米ドル売りが先行した。11月15日発表の10月米生産者物価指数が市場予想を下回ったことから、ユーロ買い・米ドル売りが一時優勢となったが、セントルイス地区連銀のブラード総裁が「さらなる金融引き締めが必要になる」と主張したことを受けて米長期金利は上昇し、リスク選好的なユーロ売り・米ドル買いが再び広がった。取引レンジ:1.0272ドル-1.0479ドル。



■底堅い値動きか、域内の景気回復への期待残る



来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。ユーロ圏の製造業とサービス業PMIなどの経済指標が改善すれば、目先の景気回復を期待したユーロ買いが続きそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め鈍化への思惑を背景としたドル買い後退も、ユーロを支える要因。一方、欧州中央銀行(ECB)の一部当局者は金融引き締めの加速に慎重姿勢を示しており、ユーロ買いを抑制する場面もあろう。



予想レンジ:1.0200ドル−1.0500ドル



■強含み、ECBによる利上げ継続観測強まる



今週のユーロ・円は強含み。ロシア製ミサイルのポーランド落下の報道を受けて、欧州の地政学的リスク懸念が高まり、ユーロ売り・円買いが強まった。その後、バイデン米大統領のロシアから発射の可能性は低いとする見解を受けてユーロ売り・円買いは縮小。欧州中央銀行のラガルド総裁は11月18日、「ユーロ圏のインフレ率は高すぎる」と指摘し、追加利上げ観測が再び広がったことから、ユーロ買い・円売りの取引が拡大した。取引レンジ:143円35銭−145円55銭。



■もみ合いか、ECBは大幅追加利上げには慎重との見方



来週のユーロ・円はもみ合いか。ユーロ圏経済の先行きが注視されるなか、総合PMIや景況感などが改善すればユーロ買いが先行しそうだ。ユーロ・ドルの堅調地合いも支援材料。ただ、欧州中央銀行(ECB)当局者からは急速な金融引き締めに慎重な見解も聞かれ、ユーロ買いを抑制する可能性も。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・23日:11月S&Pグローバル製造業PMI(10月:46.4)

・23日:11月S&Pグローバル製造業PMI(10月:48.6)



予想レンジ:143円50銭−146円50銭