今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や株高でドル売り縮小の可能性
26日のニューヨーク外為市場では、良好な米経済指標を受けて主要通貨に対するドル買いが優勢となった。米商務省が発表した昨年10-12月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+2.9%。成長率は7-9月期を下回ったものの、市場予想の+2.6%程度を上回った。また、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は予想に反して減少し、18.6万件にとどまった。市場参加者の間からは「良好な経済指標を受けて利上げ継続の思惑が強まり、米長期金利は当面底堅い動きを維持する」との声が聞かれている。長期金利の下げ止まりはドル買い材料となるケースが多いため、「目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは縮小する」との見方が増えている。ドル・円の取引レンジは当面130円を挟んだ水準(129-132円程度)で推移する可能性がありそうだ。