米国株見通し:下げ渋りか、売り一巡後は雇用統計にらみ
S&P500先物 3,988.75(-1.00)
ナスダック100先物 12,160.50(-8.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル高。米金利高は継続し、本日の米株式市場はやや売り先行となりそうだ。
7日の主要3指数は大幅安。取引中盤以降は下げ幅を拡大する展開となり、ダウは574ドル安32856ドルと5日ぶりにマイナスへ転じた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日の上院銀行委員会で、足元の堅調な経済指標を背景に「利上げペース加速の用意がある」と明言。期待よりもタカ派的な見解が長期金利を押し上げ、ハイテクを中心に下げを主導した。景気減速懸念も強まり、幅広い売りが指数を押し下げた。
本日は下げ渋りか。FRBは前回2月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.25%に縮小したばかりだが、パウエル議長の議会証言を受け今月21-22日開催の会合で0.50%に戻すとの観測が浮上。最終的な政策金利も引き上げられる見通しで、金利先高観から売りが出やすい。また、景気減速懸念も強まるだろう。ただ、今週末の発表の非農業部門雇用者数は前回から減少が予想され、売り一巡後は雇用統計を見極める展開となろう。