欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計や日銀決定会合を見極め
前日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院金融サービス委員会での発言がドル売りを誘ったが、低調な米国債入札で米10年債利回りは反発。ドル買い再開でユーロ・ドルは1.0570ドル台から1.0540ドル付近に下げ、ドル・円は136円半ばから137円前半に浮上した。本日アジア市場で米金利は上げ渋り、ドル買いは一服。ドル・円はテクニカル上の節目137円40銭付近の売りが意識され、一時136円台に失速した。
この後の海外市場は米金融政策を注視する展開。前日発表された米国のADP雇用統計やJOLTS求人件数が予想よりも強い内容となり、明日の雇用統計への期待感が広がりやすい。堅調ならパウエル議長のタカ派的な議会証言を後押しする材料となるため、今晩はドル売りを進めにくいだろう。一方、日銀は金融政策決定会合で従来の緩和政策を維持する公算。日米金利差拡大が意識されるなか、ドル・円は下げづらい値動きが続くとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:19.5万件、前回:19.0万件)
・24:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)講演(暗号資産関連)
・03:00 米財務省・30年債入札
・バイデン米大統領予算教書発表