NY為替:欧米金融不安が深刻化、リスクオフの円買い
ユーロ・ドルは、1.0594ドルから1.0516ドルまで下落し、1.0575ドルで引けた。スイス銀存続を巡る不安に域内の金融不安が広がり、欧州中央銀行(ECB)の50ベーシスポイント(BP)の利上げ観測が大きく後退。ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は139円48銭まで下落後、141円60銭まで上昇した。欧州金融不安にユーロ売りが優勢となったのち、当局のクレディスイス支援期待にユーロ買い戻しが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2112ドルへ強含んだのち、1.2010ドルまで下落。英国政府が予算を発表、ハンド財務相が本年の景気後退を回避できる見通しを示し一時ポンド買いが強まった。ドル・スイスは、0.9200フランから0.9338フランまで上昇した。スイス銀のクレディ・スイスを巡る不透明感を受けてフラン売りが加速。その後、スイス中銀や当局が声明で、必要とあれば流動性供給する姿勢を示したため売りが一服した。