米国株見通し:下げ渋りか、根強い警戒も引き締め後退に期待
S&P500先物 3,948.75(+1.75)
ナスダック100先物 12,660.25(+15.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は15ドル安。長期金利は低下し、本日の米株式市場はやや買い先行となりそうだ。
17日の主要3指数は反落。売り一巡後は下げ渋る展開となり、ナスダックは5日ぶりにマイナスへ転じ、ダウは384ドル安の31861ドルで取引を終えた。経営難に陥った中堅行への支援が相次ぐものの、金融システム不安はくすぶり、週末の連鎖破たんに備えた売りが先行。金利安に振れたが、銀行株を中心に幅広く売られ指数を押し下げた。またこの日のミシガン大学消費者信頼感は回復が一服し、景況感の悪化が意識された。
本日は下げ渋りか。スイスの金融大手UBSによるクレディ・スイス買収は好材料だが、金融システム不安は収束せず、買いは慎重。今晩は材料難のため積極的に動きづらく、明日から開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を見極める展開となりそうだ。欧州中銀(ECB)の16日の政策決定に追随し、連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制の方針を堅持する見通し。ただ、引き締め加速の姿勢を弱めるとの期待もあり、下げは限定的とみる。