日経平均VIは低下、株価底堅いとの見方から警戒感は緩和
昨日の米株式市場で主要指数が下落したことから、市場心理は悪化しやすくなった。こうした中、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。ただ、取引開始後は下値を売り急ぐ動きはなく、日経225先物が昨日560円の大幅高となった後にしては株価が底堅いとの見方から、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードはむしろ緩和し、今日の日経VIは概ね昨日の水準を下回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っている。