24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。





■株式見通し:値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性

■西武HD、23/3上方修正 営業利益 210億円←170億円

■前場の注目材料:東芝、非公開化へ、国内連合の買収提案合意 2兆円規模





■値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性



24日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが75ドル高だった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて利上げ停止が近いとの期待から買い先行で始まった。その後イエレン米財務長官の下院小委員会での証言を控え一時下落に転じる場面も見られたが、イエレン氏は必要であれば預金保護で追加支援の用意があるとの政府の方針を示すと、安心感が強まり買い戻された。シカゴ日経225先物は大阪比95円安の27025円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27370円まで買われ、25日線を捉える場面も見られたが、前日同様に上値を抑えられる格好だった。その後26930円まで売られたものの、75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せて27000円を上回っており、底堅さは意識されそうだ。



また、米国では金融システム不安がくすぶるなか、利上げ停止が近いとの見方からハイテク株への買戻しが見られており、東京市場においても前日に強い値動きが目立っていたハイテク株への資金流入が意識されそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性はあるだろう。そのため、押し目狙いのスタンスのなか、日経平均は27500円突破を試す流れのなか、25日線辺りを意識させそうである。



また、全体としては不安定な状況が継続するほか、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいものの、底堅さが見られるなか個人主体による中小型株への物色は活発だろう。ただし、週末要因から資金の逃げ足は速いと考えられるため、フットワークは軽くしておきたいところだ。そのほか、期末接近において、配当志向の物色が意識されやすいほか、低PBRや高ROE銘柄などへの物色も意識されやすいだろう。





■西武HD、23/3上方修正 営業利益 210億円←170億円



西武HD<9024>は2023年3月期業績予想の修正を発表。営業収益は4240億円から4270億円、営業利益を170億円から210億円に上方修正した。国内ホテルにおいてインバウンドや国内の旅行需要の回復が想定を上回っている。また、都市交通・沿線事業については、概ね想定通りであるが、経費のコントロールなどにより、利益面では計画を上回る。





■前場の注目材料



・NYダウは上昇(32105.25、+75.14)

・ナスダック総合指数は上昇(11787.40、+117.44)

・SOX指数は上昇(3174.36、+82.65)

・米長期金利は低下

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を継続

・コロナ後の人流再開





・東芝<6502>非公開化へ、国内連合の買収提案合意 2兆円規模

・日機装<6376>ベトナムでエアバス「A220」部品量産、年100機分

・コスモエネHD<5021>3年で4200億円投資、再生エネなど新領域拡大

・武田薬<4502>大阪に血漿分画製剤の新棟、1000億円投じ生産能力5倍に

・丸紅<8002>米でバイオメタンの製販開始、乳牛排せつ物由来

・みずほ<8411>インドネシア社に170億円出資、デジタル金融で東南ア深耕

・ダイキン<6367>米AAP買収、DC向け空調機器拡充

・電業社<6365>インドでAPI規格の大型ポンプ生産

・小野薬<4528>米国で自社展開加速、現地開発品25年発売

・キヤノン<7751>再生医療に参入、大量製造の細胞培養装置を開発

・日ペHD<4612>水素で抗菌ゼオライト、東大と連携第2弾





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:30 2月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+3.1%、1月:+4.2%)



<海外>



・特になし