日経平均VIは低下、株価底堅いとの見方から警戒感は広がらず
金融システム不安が完全には払しょくできない中、昨日の米株式市場でダウ平均が一時480ドルを超す上げとなった後に伸び悩み、その後下げに転じる場面があるなど不安点な相場展開だったことから、今日の東京市場では週末ということもあり積極的な買いは総じて見送られ、日経225先物は下落して始まった。ただ、取引開始後は下値を売り急ぐ動きがなく、市場では株価は底堅いとの見方が広がり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは広がらず、今日の日経VIは概ね昨日の水準を下回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っている。