米労働省が発表した4月雇用統計で失業率は3.4%と、3月3.5%から上昇予想に反し低下した。1969年5月来の低水準となった1月分に並んだ。非農業部門雇用者数は前月比+25.3万人と、伸びは3月分から伸び鈍化予想に反し拡大し、1月来で最大となった。3月分は+16.5万人へ、速報の+23.6万人から下方修正された。2月分も+32.6万人から+24.8万人に下方修正され、2カ月合計で14.9万人の下方修正となった。



平均時給は前月比で+0.5%と、予想外に3月+0.3%から伸びが拡大し昨年7月来で最大。前年比では+4.4%と、予想を上回る伸びとなった。3月分は+4.3%へ、+4.2%から上方修正された。



労働参加率は62.6%で変わらず。不完全雇用率(U6)は6.6%と、3月6.7%から低下し、1月来で最低となった。



労働市場の強さが再確認される結果を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まった。2年債利回りは10ベーシスポイント(BPs)上昇。ドル買いが強まり、ドル・円は134円20銭から135円12銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.1020ドルから1.0967ドルまで下落した。



【経済指標】
・米・4月失業率:3.4%(予想:3.6%、3月:3.5%)
・米・4月非農業部門雇用者数:+25.3万人(予想:+18.5万人、3月:+16.5万人←+23.6万人)
・米・4月平均時給:前年比+4.4%(予想:+4.2%、3月:+4.3%←+4.2%)