スクリーンHD<7735>:11460円(+40円)

続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は765億円で前期比24.8%増、コンセンサス並みの水準で着地。一方、24年3月期は850億円で同11.2%の増益見通しに。市場コンセンサスは2ケタ減益との見方であったため、ポジティブな反応が先行する形のようだ。ただ、もともとの中計目標値の水準でもあることから、買い一巡後はやや出尽くし感も強まる状況となっているもよう。





住友鉱<5713>:4512円(-548円)

大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、税前利益は2299億円で前期比35.7%減益、従来会社計画並みの水準で着地へ。一方、24年3月期は770億円で同66.5%減の大幅減益見通しとしている。市場予想は1700億円程度の水準であったとみられ、一過性要因の発生もあるようだが、想定外の大幅減益見通しにネガティブなインパクトが先行。年間配当金も前期の205円から54円と大幅減配計画。





パナHD<6752>:1318円(+21円)

反発。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は2886億円で前期比19.3%減となり、ほぼ市場予想水準での着地に。インダストリー・エナジーの減益が響いた。一方、24年3月期は4300億円で同49.0%増の見通し。市場予想を500億円近く上回る水準となっている。IRA補助金の効果を800億円ほどと想定、補助金効果を除いたベースでも大幅な増益を見込んでいる。くらし事業・オートモーティブ・コネクト・エナジーがけん引。





花王<4452>:5019円(-296円)

大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は72.8億円で前年同期比68.3%減益となり、200億円強の水準であった市場予想を大幅に下振れている。通期計画1200億円、前期比9.0%増の見通しは据え置いているが、進捗率は6%程度にとどまり、下振れ懸念が強まる状況に。とりわけ、国内ブランド削減に伴う粗利減やコスト増、中国「フリープラス」大幅刷新に伴う出荷抑制の影響で、化粧品事業が伸び悩む形のようだ。





富士フイルム<4901>:7620円(+386円)

大幅反発。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は2731億円で前期比18.9%増となり、市場予想を100億円強上回る着地になっている。また、24年3月期は2900億円で同6.2%増の見通しとしており、コンセンサスを150億円程度上回る水準に。年間配当金も前期比20円増の150円を計画。相対的に安心感の強い決算内容を評価の動きが優勢に。なお、米半導体材料メーカーEntegris社の半導体用プロセスケミカル事業買収も発表。





MTG<7806>:1575円(+167円)

大幅に反発。23年9月期の営業利益予想を従来の26.00億円から34.00億円(前期実績32.38億円)に上方修正している。美容系商品を取り扱うReFaブランドが引き続き好調に推移しているため。第2四半期累計(22年10月-23年3月)は前年同期比4.8%増の24.16億円で着地した。主力のダイレクトマーケティング事業に加えてリテールストア事業が伸び、増益を確保した。





HCH<7361>:2551円(+146円)

年初来高値。23年9月期第2四半期累計(22年10月-23年3月)の営業利益を前年同期比44.3%増の3.32億円と発表している。コンサルティング・受託開発領域への積極投資に加え、技術者派遣で派遣単価の改善や稼働率の維持に努めたことが奏功した。販管費を抑制したことも利益を押し上げた。通期予想は前期比2.7%増の5.60億円で据え置いた。進捗率は約59.3%となっている。





UNITED<2497>:1439円(+129円)

年初来高値。31日を基準日として1株を2株に分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げて株式の流動性を高め、投資しやすい環境を整えるとともに投資家層の拡大を図ることが目的。24年3月期の営業利益予想は前期比14.1%減の50.00億円。年間配当予想は48.00円(うち記念配当25.00円)で、株式分割前換算の前期は43.00円。実質的に53.00円の増配となる。23年3月期の営業利益は1.5%増の58.23億円で着地した。