芝浦<6590>:13850円(-1670円)

大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は109億円で前期比2.2倍となり、ほぼ従来予想線上での着地に。年間配当金は純利益の上振れに伴い、510円計画から560円に引き上げ。一方、24年3月期は73億円で同33.1%の減益見通しに。半導体業界設備投資減速の影響を受けるとみているもよう。また、年間配当金は120円としており、1:3の株式分割を考慮すると、前期比66.7円の減配となる。





武田薬<4502>:4426円(-139円)

大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は4905億円で前期比6.4%増、コア営業利益は1兆1884億円で同9.1%増、市場予想の範囲内の着地とみられる。一方、24年3月期営業利益は3490億円で同28.8%減の見通し。市場予想を1700億円程度下振れている。医薬品特許失効の影響を受けるもようだ。年間配当金は180円から188円への増配を計画しているが、ポジティブなインパクトは限定的のようだ。





ホンダ<7267>:3727円(+145円)

大幅反発。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は8394億円で前期比3.7%減となり、市場予想は600億円程度下振れへ。一方、24年3月期は1兆円で同19.1%増の見通しとし、コンセンサスをやや上回る水準とみられる。比較的保守的なガイダンスが多いとみられており、安心感につながっているようだ。また、発行済み株式数の3.8%に当たる6400万株、2000億円を上限とした自社株買いの発表もポジティブ視。





ウシオ電<6925>:1933円(+182円)

大幅続伸。発行済み株式数の17.0%に当たる2000万株、300億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は5月29日から24年5月10日まで。自己資本比率の向上と機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的。高水準の自社株買いが今後のお株価押し上げ要因につながるとの期待が先行へ。なお、前日には23年3月期の決算も発表、営業利益は21.4%増となったが、今期は一転2割強の減益見通しに。





神戸鋼<5406>:1143円(+123円)

大幅反発。前日に23年3月期の決算を発表、経常利益は1068億円で前期比14.6%増となり、会社計画920億円を上回る着地になっている。また、24年3月期は1300億円で同21.7%増の見通しとしており、900億円程度のコンセンサスを大幅に上回る水準に。一過性のプラス効果も110億円程度含まれているもようだが、鋼材値上げの寄与などを主因とした、想定以上の業績拡大にポジティブなインパクトが先行。





Arent<5254>:4610円(+700円)

ストップ高。23年6月期の営業利益予想を従来の5.23億円から6.74億円(前期実績2.43億円)に上方修正している。主力事業のプロダクト共創開発セグメントで受注額が堅調に推移しているため。原価や経費の抑制に努めたことも利益を押し上げる見通し。第3四半期累計(22年7月-23年3月)の実績は4.99億円(前年同期比増減率は非開示)。建設業界から大型の受託開発の受注を背景に堅調に推移したとしている。





アプリックス<3727>:187円(+50円)

ストップ高で年初来高値更新。23年12月期の営業利益予想を従来の0.52億円から1.52億円(前期実績0.49億円)に上方修正している。未収債権で想定以上の回収ができたことから貸倒引当金の取崩額等が販管費から控除されたほか、携帯電話事業者との回線契約交渉などのコンサルティングに関する事業で新規ユーザー数が増加傾向にあるため。第1四半期(23年1-3月)の営業利益は前年同期比651.2%増の0.81億円で着地した。





SBIインシュ<7326>:994円(+46円)

大幅に続伸。28年3月期の経常利益目標を170億円とする中期経営計画を策定している。保険事業のイノベーターとして顧客の便益を高める商品・サービスを提供する保険グループを目指す。23年3月期の経常利益実績は前期比6.5%増の63.08億円。生命保険事業が堅調に推移したことから増益を確保した。24年3月期予想は26.8%増の80.00億円。年間配当予想は15.00円とし、前期(10.00円)から増配する見通し。