日経平均VIは上昇、株価堅調だが警戒感は緩和せず
今日の東京株式市場は買いが先行し、日経225先物は上昇して始まり、取引開始後も概ね底堅く推移している。一方、市場では高値警戒感が意識されていることに加え、地銀の経営不安や債務上限問題などを抱え、不安定な相場環境となっている米株式市場を不安視する向きもあり、市場心理は改善しにくい状況となっている。こうした懸念材料もあり、今日は株価は堅調だが、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは緩和せず、日経VIは先週末の水準を上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っている。