米国株見通し:上げ渋りか、年内利下げ期待後退で買い縮小
S&P500先物 4,218.25(+6.25)
ナスダック100先物 13,924.50(+30.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は20ドル高。長期金利は上げ渋り、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。
18日の主要3指数は続伸。失速する場面もあったが、終盤に強含み、ダウは115ドル高の33535ドルで取引を終えた。この日発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数の改善を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化観測から金利高を背景に売り先行。ただ、債務上限問題に関し来週にも下院で採決される方向となり、デフォルト回避を見込んだ買いが強まった。また、金利高一服でハイテク買いが相場を支えた。
本日は上げ渋りか。債務上限問題への警戒感が弱まったほか、前日決算発表したウォルマートは強気な通期決算見通しを発表し、買いが入りやすい地合いとなりそうだ。ただ、FRB当局者からインフレ抑止に前向きな政策スタンスが相次ぎ、6月13-14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げに思惑が広がり始めた。また、年内利下げ期待は徐々に後退している。金利先高観で全般的に買いづらく、指数の上値は重くなるとみる。