日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は31日、前日比+0.09(上昇率0.45%)の20.00と小幅に上昇した。なお、高値は20.64、安値は19.59。今日の東京株式市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。一方、市場では引き続き高値警戒感が強く、今日は取引開始時点で株価が下落したことから、警戒感がやや緩和し、日経VIは低下して始まった。ただ、高値警戒感が和らぐ一方で、米債務上限問題の議会での採決の行方が警戒材料として意識される中、ダウ平均先物が時間外取引で軟調な展開となったこともあり、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが継続し、日経VIは昨日の水準を上回って推移する時間が長かった。



【日経平均VIとは】

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っています。