31日の東京市場でドル・円は軟調。ドルは米長期金利の低下で売りが先行し、朝方の139円91銭から値を下げた。午後は日経平均株価や米ダウ先物の下げ幅拡大でリスク回避的な円買いが優勢に。米債務上限問題の不透明感も円買いを支援し、139円31銭まで下げた。



・ユーロ・円は150円11銭から148円87銭まで下落。

・ユーロ・ドルは1.0735ドルから1.0668ドルまで値を下げた。



・17時時点:ドル・円139円70-80銭、ユーロ・円149円00-10銭

・日経平均株価:始値31,057.09円、高値31,142.78円、安値30,785.98円、終値30,887.88円(前日比440.28円安)



【要人発言】

・メスター米クリーブランド連銀総裁

「利上げ停止を理解する理由は見当たらない」

・植田日銀総裁

「景気面で引き締めをしたくない半面、インフレ放置もできず難しいかじ取り迫られる」

「物価動向、様々な指標を丁寧に分析し基調を見極めることが非常に重要」

・ロウ豪準備銀行総裁

「低い生産性がインフレ見通しにとって問題」

「インフレ率を目標に向け低下させるために引き続き真剣に取り組んでいる」

「インフレ期待は安定しているが過信すべきではない」

「インフレが根付けば金利や失業率の上昇を招く」



【経済指標】

・日・4月鉱工業生産指数速報値:前月比-0.4%(予想:+1.4%、3月:+1.1%)

・中・5月製造業PMI:48.8(予想:49.5、4月:49.2)

・中・5月非製造業PMI:54.5(予想:55.2、4月:56.4)

・豪・4月消費者物価指数:前年比+6.8%(予想:+6.4%、3月:+6.3%)

・独・5月失業率:5.6%(予想:5.6%、4月:5.6%)