欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FRB議長の発言控えドル売り縮小
前日発表されたユーロ圏のPMIはサービス業が節目の50を割り込み、域内経済の減速を懸念したユーロ売りが先行。その後の米PMIは製造業、サービス業とも予想を下回るとドル売り優勢の展開に。ユーロ・ドルは1.08ドル付近まで下落後に1.0870ドル付近に切り返し、ドル・円は145円60銭付近から144円50銭台まで値を下げた。ただ、本日アジア市場で米金利はやや持ち直し、ドル売りはいったん収束している。
この後の海外市場は米経済指標が注目される。今晩発表の耐久財受注や新規失業保険申請件数が想定通り前回よりも弱い内容となれば、FRBの利上げ方針を後押しする材料にはなりにくい。その際には米金利の低下によりドル売りが再開しよう。ただ、パウエルFRB議長はジャクソンホール会合での講演でタカ派姿勢を堅持するとみられ、金利安が抑制されればドル売りは縮小する。欧米株高なら円売りがドルを支えるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:23.9万件)
・21:30 米・7月耐久財受注(前月比予想:-4.0%、6月:+4.6%)
・21:30 米・7月シカゴ連銀全米活動指数(予想:-0.22、6月:-0.32)
・23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁TVインタビュー
・24:15 コリンズ米ボストン連銀総裁オンライン講演
・米カンザスシティー連銀主催「ジャクソンホール会議」(26日まで)