今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドル売り縮小の可能性も
28日のニューヨーク外為市場では、リスク選好的なドル買い・円売りが優勢となり、ドル・円は今年の高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締め政策を当面継続すると予想されており、日米金利差のさらなる拡大を想定してドル売り・円買いは縮小した。
市場参加者の間では、8月消費者信頼感指数、7月コアPCE価格指数、8月雇用統計に対する関心が引き続き高い。一部の市場参加者は「7月コアPCE価格指数が市場予想と一致、または上回った場合、1ドル=148円台もあり得る」と指摘している。ただ、円買い介入が実施される可能性は一段と高まるため、「米経済指標が改善してもリスク選好的なドル買い・円売りは拡大せず、ドルは147円近辺で上げ渋る」との見方も出ている。