■NY株式:NYダウは213.08ドル高、長期金利低下や中国の刺激策を好感



ダウ平均は213.08ドル高の34,559.98ドル、ナスダックは114.49ポイント高の13,705.13で取引を終了した。



中国政府による資本市場の活性化・信頼感向上に向けた一連の政策発表を好感し、買いが先行した。また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が先週のジャクソンホール会合で追加利上げを除外しなかった一方、注意深く政策を判断していく方針を示したことで長期金利が低下、これに伴い投資家心理が改善し、終日堅調に推移した。ハイテクも買われ、相場全体を支えた。セクター別では半導体・同製造装置やメディア・娯楽が上昇した一方で、保険が小幅下落した。



工業製品・事務用品などのメーカー、スリーエム(MMM)は品質に問題があったとされる軍需用耳栓を巡る訴訟を和解金支払いで暫定合意したと報じられ大幅高。希少疾患用バイオのホライゾン・セラピューティックス(HZNP)は公正取引委員会(FTC)がバイオのアムジェン(AMGN)による同社買収を巡る提訴をいったん停止したとの報道で買収完了期待がひろがり、上昇した。アムジェン(AMGN)も堅調に推移。中国のオンライン小売り、アリババ(BABA)やJDドットコム(JD)などは中国政府の刺激策を好感し買われた。一方、サイバーセキュリティ製品会社のクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)はアナリストが業績が鈍化するとの悲観的な見通しに基づき同社の投資判断を引き下げ下落した。



バイデン大統領は自動車労働者組合(UAW)のストライキの可能性に懸念を表明した。



(Horiko Capital Management LLC)





■NY為替:日米金利差拡大観測で円安進行、一時146円74銭



28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、146円74銭まで上昇後、146円36銭まで下落し、146円53銭で引けた。



ジャクソンホール会合での連邦準備制度理事会(FRB)議長や日銀総裁発言を受けて、日米金利差の拡大観測が強まり、円売り、ドル買いが優勢となった。米8月ダラス連銀製造業活動指数が予想を上回ったためドル買いが一段と加速。その後、米国債入札の好調な結果を受けて、米長期金利が低下したことに連れドル買いが後退。さらに、日本当局の円安是正介入を警戒し、円売りも後退した。



ユーロ・ドルは、1.0799ドルまで下落後、1.0820ドルまで上昇し、1.0817ドルで引けた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁がサプライズなければ9月の利上げを支持する姿勢を示したためユーロは底堅く推移。ユーロ・円は、158円20銭まで下落後、148円55銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2573ドルへ下落後、1.2608ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.8855フランから0.8831フランへ弱含んだ。





■NY原油:小幅高で80.10ドル、株高を意識した買いが入る



NY原油先物10月限は強含み(NYMEX原油10月限終値:80.10 ↑0.27)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.27ドルの80.10ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.61ドル-80.87ドル。欧州市場の前半にかけて79.61ドルまで売られたが、米国市場では株高を意識した買いが観測されており、80.87ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に80ドル台前半で推移した。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  28.76ドル   +0.26ドル(+0.91%)

モルガン・スタンレー(MS) 84.38ドル   +1.16ドル(+1.39%)

ゴールドマン・サックス(GS)325.97ドル  +5.82ドル(+1.82%)

インテル(INTC)        33.62ドル   +0.37ドル(+1.11%)

アップル(AAPL)        180.19ドル  +1.58ドル(+0.88%)

アルファベット(GOOG)    131.79ドル  +1.10ドル(+0.84%)

メタ(META)           290.26ドル  +4.76ドル(+1.67%)

キャタピラー(CAT)      274.79ドル  +2.23ドル(+0.82%)

アルコア(AA)         28.48ドル   +0.25ドル(+0.89%)

ウォルマート(WMT)      158.72ドル  +0.90ドル(+0.57%)