NY株式:NYダウは75ドル高、ハイテクが反発(8日)



米国株式市場は上昇。ダウ平均は75.86ドル高の34,576.59ドル、ナスダックは12.70ポイント高の13,761.53で取引を終了した。



中国との対立を警戒した売りが一段落し寄り付き後、上昇。中国政府によるアイフォーン使用制限が警戒され売られていた携帯端末のアップル(AAPL)株が反発したことも相場支援材料となった。金利動向も安定したため主要株式指数は終日底堅く推移し、プラス圏を維持し終了。セクター別ではエネルギーが上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。



携帯端末アップル(AAPL)は、押し目から来週開催されるイベントでの新製品発表を期待した買いが強まり、小幅高。スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)は第2四半期決算が強弱まちまちの結果となったが、同業アルバートソンズ・カンパニーズ(ACI)買収計画を巡り、両社が規制当局の承認を得るために一部店舗をC&Sホールセール・グローサーズに売却する方向で交渉していると報じられ、買われた。アルバートソンズ・カンパニーズ(ACI)も上昇。



バイオのギリアド・サイエンシズ(GILD)はHIV/エイズ治療薬の売り上げが想定以上に強いことがカタリストになると、アナリストが投資判断、目標株価を引き上げ上昇した。ソフトウエアソリューションのスノーフレーク(SNOW)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。一方、高級家具販売のRH(RH)は最高経営責任者(CEO)がマクロ経済が逆風となり高級住宅市場を圧迫すると悲観的な見通しを示し大幅下落。



イエレン財務長官は、中国経済の成長率が時間とともに鈍化すると予想しているが、米国に直接的な影響は予想しないとの見解を示した。



(Horiko Capital Management LLC)





NY為替:米金利上昇に伴うドル買い再燃



8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円30銭から147円87銭まで上昇し、147円79銭で引けた。米7月卸売在庫改定値が予想外に下方修正され、米長期金利の低下に連れ一時ドル売りが優勢となったのち、根強い追加利上げ観測を受けて金利が上昇に転じるとドル買いが再開。



ユーロ・ドルは、1.0744ドルまで上昇後、1.0697ドルまで下落し、1.0702ドルで引けた。米金利低下に伴うドル売りが優勢となったが、高値からはユーロ圏の景気低迷で欧州中銀(ECB)が次回会合で金利を据え置くとの見方を受けたユーロ売りに押された。ユーロ・円は157円66銭から158円39銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2514ドルまで上昇後、1.2451ドルまで下落した。英労働市場や住宅市場の低迷で英中銀の追加利上げ観測が緩和しポンド売りが続いた。ドル・スイスは0.8900フランまで下落後、0.8937フランまで上昇。





NY原油:強含み、需給ひっ迫に対する警戒感高まる



8日のNY原油先物10月限は強含み(NYMEX原油10月限終値:87.51 ↑0.64)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.64ドル(+0.74%)の87.51ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは86.15ドル-87.95ドル。アジア市場で86.15ドルまで売られたが、主要産油国による減産期間延長は無視できないとの見方は後退せず、米国市場の後半にかけて87.95ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に 87ドル台で推移。







■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  28.36ドル   +0.23ドル(+0.82%)

モルガン・スタンレー(MS) 84.92ドル   +1.08ドル(+1.29%)

ゴールドマン・サックス(GS)325.52ドル  +3.56ドル(+1.11%)

インテル(INTC)        38.01ドル   -0.17ドル(-0.45%)

アップル(AAPL)        178.18ドル  +0.62ドル(+0.35%)

アルファベット(GOOG)    137.20ドル  +1.00ドル(+0.73%)

メタ(META)           297.89ドル  -0.78ドル(-0.26%)

キャタピラー(CAT)      282.28ドル  +0.85ドル(+0.30%)

アルコア(AA)         28.10ドル   -0.35ドル(-1.23%)

ウォルマート(WMT)      163.77ドル  +0.30ドル(+0.18%)