米国株見通し:下げ渋りか、中国のデフレ圧力緩和で
S&P500先物 4,515.75(+4.50)
ナスダック100先物 15,524.75(+31.00)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は5ドル高。長期金利は伸び悩み、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。
8日の主要3指数は上昇。ナスダックは5日ぶり、S&Pは4日ぶりにプラスへ浮上し、ダウは75ドル高の34576ドルと続伸で取引を終えた。ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーの次期好業績が期待されたほか、原油高を背景にエネルギーが注目され、序盤は買いが入りやすい地合いだった。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化観測で金利高に振れ、ハイテク買いの縮小により指数は上げ幅を縮小した。
本日は下げ渋りか。今晩は重要イベントが予定されておらず、13日発表の消費者物価指数(CPI)にらみの展開。今月開催される連邦公開市場委員会(FOMC)に向け市場の9割超が政策金利据え置きを予想するものの、FRBは引き締め方針を緩めておらず、買いは入りづらい。また、来年の利下げ時期も後退しており、積極的な買いを抑制しよう。ただ、週末に発表された中国の経済指標でデフレ懸念は和らぎ、指数の大幅安は回避される。