欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め長期化期待もインフレ指標にらみ
前日の取引は材料難のなか、14日の欧州中銀(ECB)理事会を前にややユーロ買いに振れた。一方で米10年債利回りは底堅く推移し、ドル売りは後退。この日のユーロ・ドルは1.0710ドル台から1.0760ドル付近に浮上し、ドル・円は146円20銭付近に下落後は小幅に戻す展開に。本日アジア市場は引き続き米金利の上昇基調でドルは下げづらく、ドル・円は円買いに押されながらも146円半ばを維持する展開となった。
この後の海外市場は手がかりが乏しいなか、金融政策にらみ。来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は現時点で据え置きの公算だが、金融引き締め長期化への期待は継続。ただ、明日発表の消費者物価指数(CPI)は総合指数が前回から上昇、コア指数は鈍化と予想される。翌14日の生産者物価指数(PPI)や小売売上高も強弱まちまちの内容が見込まれ、経済指標を見極めようと様子見ムードが広がりやすい。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・9月ZEW景気期待指数(予想:-15.0、8月:-12.3)
・02:00 米財務省・10年物国債入札