ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、欧州銀行(ECB)による追加利上げ後に159円76銭(2023/8/30)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)は0.25ポイントの追加利上げを決めたが、利上げは今回で終了との見方が多い。欧州経済の悪化が引き続き警戒されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。



【ユーロ売り要因】

・ECBの利上げは9月が最後となる可能性

・インフレ高止まりでユーロ圏経済の悪化懸念

・中国経済の先行き不安高まる



【ユーロ買い要因】

・米インフレ緩和傾向

・ドイツなどユーロ圏諸国のインフレ率は高止まりの可能性

・日欧金利差は一定の水準を維持する見込み