9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米中銀トップの見解を受け、金利差により上昇基調は維持される見通し。ただ、151円台は日本の為替介入が警戒され、円安けん制が一段の上昇を抑制しそうだ。



連邦準備制度理事会(FRB)当局者はインフレ抑止に前向きなスタンスを堅持するものの、市場では12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置きが見込まれる。前日は米金利安・ドル安に振れ、ユーロ・ドルは1.0660ドル付近から1.07ドル台に回復。一方、日米金利差でドル・円は150円70銭台から151円付近に値を上げた。本日アジア市場もおおむねその流れが続き、ドル・円は151円に接近している。



この後の海外市場は米金利にらみの展開が続く。FRBによる引き締め長期化観測は後退し、長期金利が低下すればドル売り基調に振れやすい。他方、NY株式市場は10月下旬から短期間で水準を大きく切り上げ、調整の売りが指数を下押しする見通し。そのため、ドルは下げづらい展開が予想される。ただ、ドル・円は151円台に乗せれば日本の為替介入が警戒されるため、円安けん制が強まれば一段の上値を抑制するとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告

・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.9万件、前回:21.7万件)

・23:30 米アトランタ連銀・リッチモンド連銀両総裁座談会参加(調査データ関連)

・01:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁討論会参加(米経済・金融政策見通し)

・02:00 Paese米セントルイス連銀暫定総裁講演(経済・金融政策)

・03:00 米財務省・30年債入札

・04:00 パウエル米FRB議長パネル討論会参加(IMF会議)