12月に入り、サンタクロースラリーを期待した買いが継続するだろう。利上げ終了観測も強まり、来年に向けた市場のセンチメントはかなり強い。バンク・オブ・アメリカのストラテジストは2024年にS&P500種指数が過去最高値を更新、5000を目指すと強気の見通しを示した。他の金融機関のストラテジスト予想も同じくかなり楽観的な内容となっており、新年度への期待感が高まっている。景気は減速が予想されるものの底堅く、ソフトランディングの可能性も強まった。景気後退の気配もまだない。来年は大統領選を控え、バイデン政権は景気を支えるための措置を駆使するだろう。消費者は支出に慎重姿勢を維持すると見られるが、金利安やドル安が企業収益回復の支援材料になりそうだ。



FRBは利上げをほぼ終了し、来年には政策金利を1%以上引き下げることを、短期金融市場はすでに織り込んだ。来週はFRBが金融政策決定において鍵を握る11月雇用統計や10月JOLT求人件数など雇用関連指標に注目だ。11月雇用統計で失業率は4%へ上昇、また、非農業部門雇用者数は20万人増と、労働市場のひっ迫緩和の新たな証拠になると見られる。予想通りの結果はFRBの利上げ終了の市場予想を後押しし、上値を追う相場が続くことになるだろう。



来週は銀行のJPモルガン、シテイグループ、ゴールドマンサックスなどの最高経営責任者(CEO)が上院銀行委での規制監督に関する1年に一度の公聴会に参加する予定で、さらなる注目材料だ。



経済指標では、10月製造業受注(4日)、11月サービス業PMI確定、10月JOLT求人件数、11月ISM非製造業景況指数(5日)、11月ADP雇用統計、7-9月期非農業部部門労働生産性、7-9月期単位人件費、10月貿易収支(6日)、10月卸売売上高、週次新規失業保険申請件数(7日)、11月雇用統計、12月ミシガン大消費者信頼感速報(8日)、などが予定されている。



主要企業決算では、小売り関連で、レストランなどを運営するデイブ&バスターズ・エンターテインメント、衣料小売りのランズエンド(5日)、小売りでダラー・ゼネラル、ヨガアパレルのルルレモン(7日)が予定されているほか、住宅建設会社のトール・ブラザーズ(4日)、自動車部品販売会社のオートゾーン(5日)、半導体メーカーのブロードコム、電子署名のドキュサイン、飲料メーカーのペプシコ、食品メーカーのJMスマッカー(7日)、などが予定されている。



住宅建設会社の決算では金利の上昇が一段落し、売り上げ回復が期待できそうだ。また、宅配ピザ会社のドミノ・ピザやファーストフードチェーンのマクドナルドは来週、インベスターデーを開催する予定で注目だ。業績に楽観的な見通しが示されると、株価の上昇に繋がるだろう。



(Horiko Capital Management LLC)