来週は1月のCPIや生産者物価指数(PPI)、小売売上高に注目だ。利下げの時期やペースを見極める上で、インフレ動向が鍵を握る。上方修正が警戒されていた23年CPI年次改定で10−12月ほぼ変わりなく年内の利下げ観測を後押しする結果となったが、来週は、PPI年次改定が発表されるため注目だ。さらに、インフレ改善が確認できれば、買い材料になるだろう。FRBは1月連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレの改善を歓迎も、利下げにはさらなるデータでディスインフレ基調を確信する必要があると、慎重な方針を表明した。



FRBが特にインフレ指標として注視している変動の激しい食品やエネルギーを除いたコアのCPIは前年比で+3.7%と、改善が継続し21年4月来の低い伸びとなる見込み。PPIのコア指数はすでに2%を割り込んだ。また、1月小売売上高も10月来のマイナスに落ち込む見込みで、消費の減速もディスインフレ基調を助けると見られる。CPIや小売が予想通りの結果となった場合、年内の利下げ期待を強め相場支援材料になるだろう。



唯一のリスクは、地政学的リスク、商業用不動産リスクの上昇だが、FRB高官やイエレン財務長官は商業用不動産が銀行システムリスクにつながるとは思わないと言及、国内の金融システムには十分な資本があると自信を示したことは投資家の安心感に繋がった。しかし、同時に、動向を監視していくとしており、行方には引き続き注視が必要だろう。



経済指標では、1月消費者物価指数(CPI)(13日)、PPI年次改定(14日)、2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、1月小売売上高、2月フィラデルフィア連銀景況指数、1月輸入物価指数、週次失業保険申請件数、1月鉱工業生産・設備稼働率、12月企業在庫、2月NAHB住宅市場指数、12月対米証券投資(15日)、1月住宅着工件数・建設許可件数、1月生産者物価指数(PPI)、2月ミシガン大消費者信頼感指数速報(16日)、などが予定されている。



主要企業決算では、飲料メーカーのコカ・コーラ、ファストフードレストラン運営会社のレストラン・ブランズ・インターナショナル、旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー、医薬品メーカーのバイオジェン、不動産ウェブサイト運営するジロー・グループ、玩具メーカーのハズブロ、配車サービスのリフト(13日)、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ、食品加工会社のクラフト・ハインツ、エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム、アプリケーションソフトウエア会社のトゥイリオ(14日)、農機具メーカーのディア、半導体のアプライド・マテリアルズ、レストラン食品配達サービス会社のドアダッシュ、電気自動車メーカーのステランティス、靴メーカーのクロックス、動画配信のロク、ハンバーガーショップ・チェーンのシェイクシャック、オンラインスポーツカジノ運営のドラフトキングス(15日)、などが予定されている。



半導体関連の決算には期待したい。また、農機具メーカー、ディアの決算で、マクロ経済の底堅さが証明できるかどうかに注目だ。



(Horiko Capital Management LLC)