14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



・日経平均は4日ぶりに反落、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に

・ドル・円は底堅い、円安けん制も円売り継続

・値下り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954>



■日経平均は4日ぶりに反落、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に



日経平均は4日ぶりに反落。前日比317.02円安(-0.84%)の37646.95円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。



13日の米国市場は大幅下落。ダウ平均は524.63ドル安(-1.35%)の38272.75ドル、ナスダックは286.95ポイント安(-1.80%)の15655.60で、S&P500 は68.67ポイント安(-1.37%)の4953.17で取引を終了した。1月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想ほど減速せず、早期の利下げ期待を受けた買いが後退し、寄り付きから下落。その後、長期金利の大幅上昇に連れて売りが一段と加速し、終日軟調に推移した。終盤にかけては手仕舞い売りを巻き込み下げ幅を拡大し終了。



米国株安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。昨日の急騰に対する反動もあり日経平均は37600円台まで下落したが、押し目を狙う投資家の買いによって日経平均は底堅い格好に。TOPIXは前日比1.4%安と大幅反落となっており、相対的に日経平均は底堅いと言えよう。引き続き決算発表銘柄の物色が強いことから、前場の東証プライム市場の売買代金は2.7兆円と本日も5兆円台を狙える盛り上がりとなった。



日経平均採用銘柄では、メルカリ<4385>が米フリマ事業の伸び悩みが意識されて売り優勢となったほか、資生堂<4911>、DOWAホールディングス<5714>、SMC<6273>が下落した。日経平均採用以外では、さえない決算が嫌気されたスノーピーク<7816>、ナブテスコ<6268>、サイボウズ<4776>、シマノ<7309>が急落した。



一方、決算が材料視されてシチズン時計<7762>が昨年来高値を更新したほか、引き続き2月のMSCI銘柄定期入れ替えに伴う新規採用が材料視されてスクリーンHD<7735>が強い。このほか、サッポロHD<2501>、日本郵船<9101>、アドバンテスト<6857>が上昇。日経平均採用以外では、業績予想の上方修正と期末配当の増額と自社株取得枠を設定したニッパツ<5991>が急騰したほか、イトーキ<7972>も好業績や年間配当の増額、株主優待制度の新設などが材料視されてストップ高買い気配となっている。



セクターでは、パルプ・紙、鉄鋼、不動産業、非鉄金属、輸送用機器などが下落した一方、海運業、その他製品の2セクターのみ上昇した。



アジア株式市場は、休場明けの香港ハンセン指数が前営業日比1%超下落しているが、上海市場は引き続き春節に伴う休場のため参加者は少なく、アジア株が後場の東京市場に与える影響は限定的。一方、為替は1ドル150円台半ばまで円安が加速したことから、政府・日本銀行による口先介入為替への警戒感は強まっている。後場は為替を睨みつつ、本日ピークを迎える決算発表をこなす展開となろう。後場動きそうな決算銘柄として、12時台のREMIX<3825>、エラン<6099>、マブチ<6592>、コナカ<7494>、13時台のSBSHD<2384>、トリドールHD<3397>、大塚HD<4578>、ベリテ<9904>、14時台の三菱紙<3864>、シークス<7613>、東映<9605>あたりを注目したい。



■ドル・円は底堅い、円安けん制も円売り継続



14日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、150円台半ばを維持する。前日発表の強い米インフレ指標を受けた米金利高・ドル高で、海外市場では一時150円台後半に浮上。本日は日本政府から円安けん制が相次ぐくものの、円売りの抑制は限定的。



ここまでの取引レンジは、ドル・円は150円51銭から150円77銭、ユーロ・円は161円19銭から161円46銭、ユーロ・ドルは1.0703ドルから1.0714ドル。



■後場のチェック銘柄



・Veritas In Silico<130A>、リンクアンドモチベーション<2170>など、22銘柄がストップ高



※一時ストップ高(気配値)を含みます



・値下り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954>



■経済指標・要人発言



【経済指標】



・米・1月消費者物価指数:前年比+3.1%(予想:+2.9%、12月:+3.4%)

・米・1月消費者物価コア指数:前年比3.9%(予想:+3.7%、12月:+3.9%)

・米・1月消費者物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、12月:+0.2%)

・米・1月消費者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、12月:+0.3%)



【要人発言】



・鈴木財務相

「為替の急激な変動は望ましくない」

「より一層強い緊張感を持って市場動向をみている」



・神田財務官

「最近の為替の動きはかなり急速」

「必要があれば適切に対応。高い緊張感を持って注視」

「ファンダメンタルズに沿った部分と明らかに投機的な動きと両方ある」



<国内>

特になし



<海外>

・16:00 英・1月消費者物価指数(前年比予想:+4.1%、12月:+4.0%)

・16:00 英・1月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.5%、12月:+0.1%)