14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米早期利下げ観測は大幅に後退し、ドル買いに振れやすい。ただ、日本政府による円安けん制や為替介入への警戒感から150円台はドルに売りが強まり、上値の重さが意識されそうだ。



注目された米消費者物価指数(CPI)はコア指数も含め前年比が予想を上回り、前月比は強い内容となった。連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測は後退し、米10年債利回りを押し上げた。それを受けたドル買いでユーロ・ドルは1.08ドル付近から1.07ドル付近に急落し、ドル・円は149円10銭台から150円80銭付近に急伸。ただ、本日アジア市場で日本の円安けん制によりドル・円は150円半ばに失速した。



この後の海外市場でも米金利高・ドル高は続く。インフレ鎮静化の遅れで利下げは遠のき、むしろ引き締め的な政策期待でドル選好地合いが見込まれる。15日の小売売上高は3カ月ぶりのマイナス、逆にフィラデルフィア連銀製造業景気指数は改善が予想され、目先の経済指標を見極める展開に。ただ、既定路線である日銀の緩和的な政策方針で円売りが主要通貨を支えるものの、日本の円安けん制姿勢が過度な円売りを抑制しよう。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 ユーロ圏・12月鉱工業生産(前月比予想:-0.2%、11月:-0.3%)

・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP改定値(前年比予想:+0.1%、速報値:+0.1%)

・23:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁質疑応答

・06:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)講演(全米企業エコノミスト協会会議)