20日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。具体的なドル買い材料は乏しく、ドルの上昇は小幅にとどまる見通し。ただ、前週発表された米インフレ指標は堅調となり、早期利下げ観測後退によるドル買いの地合いは続くとみる。



前日はNY休場で薄商いのなか米10年債利回りは失速し、ドルは下げに転じた。ユーロ・ドルは1.0760ドル台に下落後、1.0780ドル台に持ち直し、ドル・円は150円20銭台に浮上後は伸び悩んだ。一方、ユーロ・円は上値メドとして意識される162円に接近する場面もあった。本日アジア市場で鈴木財務相は円安をけん制したものの、反応は限定的。底堅い米金利でドル売りは抑制され、ドル・円は150円台を維持した。



この後の海外市場はドル買い地合い継続が見込まれる。前週発表された米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)は想定外に強い内容となり、連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利引き下げ時期は3月から後退しつつあるためだ。材料難のなか、今晩発表の景気先行指標総合指数の悪化が避けられればドルを支える見通し。他方、日本政府による円安けん制は踏み込んでおらず、円安の継続によりドルは下げづらい。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・12月経常収支(11月:+246億ユーロ)

・22:30 カナダ・1月消費者物価指数(前年比予想:+3.2%、12月:+3.4%)

・24:00 米・1月景気先行指数(前月比予想:-0.3%、12月:-0.1%)