29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日銀による大規模緩和修正の思惑から、円買い先行の見通し。ただ、米コアPCE価格指数の鈍化が小幅にとどまれば、ドルは買戻しが強まる可能性があろう。



前日発表された米10-12月期国内総生産(GDP)改定値はやや下方修正され、米10年債利回りは上昇後に低下。それを受けたドル売りでユーロ・ドルは1.08ドル付近から1.08ドル半ばに浮上し、ドル・円は150円80銭台で上げ渋り150円60銭台に失速した。本日アジア市場で日銀当局者がマイナス金利解除の可能性などに言及すると円買い優勢となり、主要通貨を下押し。ドル・円はサポートの150円を割り込んだ。



この後の海外市場は日米金融政策が注視される。日銀は目先の金融政策決定会合で現行の大規模緩和政策の修正に乗り出すとの見方から円買い基調に振れやすく、ドルの下押し圧力になりやすい。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定に影響を与えるコアPCE価格指数が想定ほど低下しなければ、早期利下げ期待を弱める手がかりとなる。米10年債利回りは底堅く推移するとみられ、ドル・円の大幅下落を抑制しよう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 スイス・10-12月期GDP(前年比予想:+0.6%、7-9月期:+0.3%)

・17:55 独・2月失業率(予想:5.8%、1月:5.8%)

・18:30 英・1月住宅ローン承認件数(予想:5.20万件、12月:5.05万件)

・21:00 南ア・1月貿易収支(12月:+141億ランド)

・22:00 独・2月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.6%、1月:+2.9%)

・22:30 米・1月個人所得(前月比予想:+0.4%、12月:+0.3%)

・22:30 米・1月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.2%、12月:+0.7%)

・22:30 米・1月コアPCE価格指数(前年比予想:+2.8%、12月:+2.9%)

・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.0万件、前回:20.1万件)

・22:30 カナダ・10-12月期GDP(前期比年率予想:+0.8%、7-9月期:-1.1%)

・23:45 米・2月シカゴ購買部協会景気指数(予想:48.0、1月:46.0)

・24:00 米・1月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.5%、12月:+8.3%)

・24:50 ボスティック米アトランタ連銀総裁座談会参加(経済見通しや金融政策)

・01:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁オンライン講演(非常時の金融政策)

・03:15 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(金融の安定と規制)