9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。34年ぶり高値となる152円に接近するものの、明日発表の米インフレ指標を見極めるムードが広がりやすい。また、日本政府の円安けん制で円売りは抑制され、ドルの上値を抑えそうだ。



前日の米NY連銀によるインフレ期待はまちまちとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策スタンスへの期待は一服。長期金利の低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.0860ドル台に浮上。ドル・円は日本の為替介入への警戒感もあり、151円70銭まで失速している。本日アジア市場は日経平均株価の堅調地合いで日本株を好感した円売りが先行したが、ドル・円は引き続き152円手前で上げ渋った。



この後の海外市場は具体的な手がかりが乏しく、米インフレ指標の発表を控え積極的な売り買いは手控えられそうだ。パウエルFRB議長をはじめ当局者は目先も引き締め的な政策を維持したい方針で、6月から年3回の利下げシナリオはよりタカ派的に傾く可能性もあろう。10日の米CPIは高止まりが予想されており、ドルは売りづらい。ただ、ドル・円が152円を目指す展開なら引き続き日本の為替介入の思惑で上値は重い。



【今日の欧米市場の予定】

・02:00 米財務省・3年債入札