11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ再加速でドル買いに振れやすく、153円再浮上を目指す見通し。ただ、高値圏では日本政府の為替介入が警戒され、一段のドル買い・円売りは抑制されそうだ。



前日発表された消費者物価指数(CPI)はコア指数も含め予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策方針を後押し。長期金利の急伸を受けたドル買いでユーロ・ドルは1.0880ドル台から1.0720ドル台に沈み、ドル・円は151円70銭台から一時153円20銭台に強含んでいる。抵抗線として意識されていた152円は支持線に変わった可能性があり、本日アジア市場でドル・円は失速後にやや値を戻した。



この後の海外市場は引き続き米インフレ指標を注視する展開。今晩発表の生産者物価指数(PPI)は強い内容が予想され、CPI同様に想定よりも強い内容となる可能性がある。FRB当局者はタカ派的スタンスを緩めておらず、金利高に振れればドル買い地合いを強めそうだ。一方、日銀は今月開催の金融政策決定会合で物価見通しを上方修正すると報じられ、円買い圧力は継続。日本の円安けん制も相次ぎ、一段のドル高を抑制しよう。



【今日の欧米市場の予定】

・21:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(4.50%に据え置き予想)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、前回:22.1万件)

・21:30 米・3月生産者物価指数(前月比予想:+0.3%、2月:+0.6%)

・21:45 ラガルドECB総裁会見

・21:45 ウィリアムズNY連銀総裁基調講演(連邦住宅貸付銀行会合)

・23:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁質疑応答

・01:00 コリンズ米ボストン連銀総裁討講演(NY経済クラブ)

・02:00 米財務省・30年債入札

・02:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁座談会参加