12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。34年ぶりの高値圏に浮上し、日本政府が円安を強くけん制すれば円買いの場面も想定される。ただ、引き締め的な米国の金融政策でドル選好地合いは継続し上値を試す可能性もあろう。



前日発表された米生産者物価指数(PPI)は想定ほど伸びず、10日の強い消費者物価指数(CPI)を受けたインフレ再加速への警戒を弱めた。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ時期後ずれの観測は継続。欧州中銀(ECB)は6月利下げを示唆し、ユーロ・ドルは一時1.07ドルを割り込み、ドル・円は153円台を維持している。本日アジア市場も同様の展開で、ドル・円は短期的に下落もその後は持ち直した。



この後の海外市場は引き続き米インフレ指標が注目材料。ミシガン大学消費者信頼感指数のうち、期待インフレ率が手がかりとなる。市場の利下げ観測は「6月以降に年3回」から「9月以降に年2回」へとタカ派寄りに傾き、米金利高・ドル高の地合いは継続しよう。また、ユーロ売りの影響でドルは上昇基調を強める展開に。一方、ドル・円は想定レンジ上限が155円に切り上がり、為替介入見送りなら上値を追う展開とみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 欧州中央銀行(ECB)専門家予測調査

・21:30 米・3月輸入物価指数(前月比予想:+0.3%、2月:+0.3%)

・22:00 コリンズ米ボストン連銀総裁TVインタビュー

・23:00 米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:79.0、3月:79.4)

・02:00 シュミッド米カンザスシティー連銀総裁講演(経済・金融政策見通し)

・03:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(住宅問題関連)

・04:30 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁座談会参加