19日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。中東情勢の先行き不透明感から、リスク回避の円買いが先行する見通し。ただ、ドルは有事の買いのほか、引き締め的な金融政策を見込んだ買いが入り、下げづらい展開となりそうだ。



前日発表された米経済指標のうちフィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想外に強い内容となり、長期金利の上昇を背景としたドル買いでユーロ・ドルは1.0660ドル台から1.0640ドル台に軟化。一方、ドル・円は日中韓共同声明や日本の円安けん制により154円60銭台で伸び悩んだ。本日アジア市場はイスラエルのイランへの攻撃で地政学リスクが高まり、ドル・円は円買い優勢で一時153円台半ばに値を下げた。



この後の海外市場は米国の景況感が注目される。米インフレ再加速を背景に連邦準備制度理事会(FRB)当局者からタカ派的な見解が相次ぎ、引き締め的な現行政策の継続を見込んだドル買いに振れやすい。半面、日本の為替介入への警戒感は根強く、過度な円売りは抑制される見通し。他方、イランから報復を受けたイスラエルがさらに攻撃を加えたことで中東情勢をにらんだ円買いも、有事のドル買いが相場を支えるだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・23:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁質疑応答