■要約



アトラエ<6194>は、インターネットを活用した求人メディアの運営を行っている会社であり、人工知能やビッグデータ解析技術などを使い、求職者と求人企業のマッチングを行っている、人材サービスとテクノロジー(Human Resorce※×Technology、HR Tech)のリーディングカンパニーである。主力事業である成功報酬型求人メディア「Green」の好調に支えられ、2016年9月期は大幅に増収増益を達成した。現在進行中の2017年9月期も第2四半期時点で前期に比べ増収増益と好調を持続している。



※Human Resorce(HR)とは企業の人的資源に関わる人材サービスの領域を指す。人材サービスには人材派遣、人材紹介、業務請負、求人メディアの運営、採用支援、教育研修等がある。





1. 事業概要

同社の主力サービスはIT/Web業界の人材のマッチングプラットフォームである「Green」である。広告型求人メディアが主流のなか、成功報酬型という同社独自のサービス内容が好評で、業績が右肩上がりで拡大を続けている。



売上構成を見ると、2017年9月期第2四半期では「Green」の売上が99.9%で、その他事業の売上はごくわずかである。しかし、ビジネスパーソン同士を結びつけるスマートフォンアプリ「yenta(イェンタ)」の有料プランを2017年3月にリリースし、組織改善プラットフォーム「wevox(ウィボックス)」を2017年5月に正式リリースするなど、新規事業の収益化が進んでいる。



2. 2017年9月期第2四半期業績及び通期見通し

また、進行中の2017年9月期第2四半期も売上高851百万円(前年同期比48.8%増加)、営業利益269百万円(同78.1%増加)、四半期純利益が184百万円(同85.8%増加)と前期を大幅に上回っている。なお、同社の業績は上期に比べ下期に伸びる傾向があるが、2017年5月に発表した2017年9月期第2四半期の決算短信では、2017年9月期通期見込みを固めに見込んでいる。期首の計画を据え置き、売上高1,768百万円(前期比34.7%増加)、営業利益491百万円(同26.1%増加)、経常利益485百万円(同29.1%増加)、当期純利益335百万円(同32.7%増加)としている。



3. 今後の見通し

同社の成長戦略は、確固たる競争優位を持つ既存事業「Green」に加えて、積極的に新規事業に取り組むことで、右肩上がりの成長を実現しようというものである。まずはStep1として、「Green」を徹底的に伸ばし、HR Techの領域での圧倒的な国内No.1を達成し、2020年までには同領域でアジアにおけるリーダー企業を目指す。Step2としては、HR以外の領域で、テクノロジーによりさらに価値を生み出せる領域に挑戦していく計画である。



■Key Points

・「Green」が安定成長期に入り、2017年9月期第2四半期は前年同期比で大幅に増収増益

・主力事業「Green」に加え「wevox」「yenta」など他のHR関連事業も徐々に充実

・2020年にはHR Techの分野で圧倒的国内No1を、その後はTech関連で他分野進出を狙う



(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)