■中期経営計画と成長戦略



1. 『S.T.G VISION 2020』の概要

サンコーテクノ<3435>は2015年5月、2016年3月期を初年度とする新中期経営ビジョン『S.T.G VISION 2020』を発表した。新中期経営計画における業績計画は公表されていないが、売上高成長率を年平均5%以上、営業利益率8%以上の達成を目指すとしている。



『S.T.G VISION 2020』で同社が追求する経営目標は、業績面の数値もさることながら、「外部環境に左右されず、安定成長を実現する基盤・体制の構築」だ。同社はあと施工アンカー市場で、トップシェアを有する企業であるのは前述のとおりだ。シェアが高いということは、それだけ外部環境の影響を受けやすいということにつながるが、外部環境の変化は右肩上がり方向だけとは限らない。



この点に対する同社の取組みは、1)チーム人財力のアップ、2)現場力アップ、3)メーカーとして魅了する!、4)安定成長の実現、と4つの段階に分かれている。同社は2016年3月期と2017年3月期の2年間は基盤づくりの時期と位置付け、チーム人財力のアップと現場力アップの2つに取り組んできた。3年目に入り、それら2つのテーマに引き続き取り組みつつも、3つ目のメーカーとして魅了する!の実践にも本格的に着手しようとしている。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)