■今後の見通し



2018年3月期についてサンコーテクノ<3435>は、売上高16,300百万円(前期比5.2%増)、営業利益1,200百万円(同6.7%増)、経常利益1,190百万円(同6.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益800百万円(同1.1%増)と増収増益を予想している。



ファスニング事業では売上高12,493百万円(前期比5.3%増)、営業利益1,645百万円(同6.4%増)を予想している。金属系あと施工アンカーでは、現場・ユーザーへの営業強化により、前期比増収を見込んでいる。接着系あと施工アンカーでは、太陽光関連は低迷が続くという前提のなか、無機系インジェクションタイプの「サイズミックエコフィラー」の拡販などで前期並みの売上高を狙っている。各種工事関連では、同社独自工法による耐震補強工事などの受注増により増収を計画している。



前述のように、2017年3月期第4四半期においてファスニング事業の売上高は前年同期比でプラスに転じた。足元もその勢いは継続しているもようで、2018年3月期第1四半期も前年同期比プラスを維持することが期待される状況だ。



機能材事業では売上高3,806百万円(前期比4.6%増)、営業利益474百万円(同6.8%増)を予想している。FRPシートは環境配慮型の特長を活かし、食品工場等へも用途を拡大して増収を目指す計画だ。電動油圧工具は前期に引き続き海外販売増による増収を予想している。アルコール測定器はクラウドサービスの本格展開に加え、過去に販売した機器のメンテナンス・サポートによる収入増を計画している。



弊社では2018年3月期の注目点としてファスニング事業における、土木分野向け売上の動向を挙げたい。同社は2年ほど前から土木分野におけるあと施工アンカーの利用促進に取り組んできた。過去2年間の営業努力を経て、いよいよ需要が具体化してくるタイミングが2018年3月期ではないかと期待される。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)