■ケンコーマヨネーズ<2915>の業績動向



2. 事業セグメント別動向

(1) 調味料・加工食品事業

調味料・加工食品事業の売上高は前期比6.3%増の58,511百万円、セグメント利益は同5.2%増の3,012百万円と増収増益基調が続いた。



商材別の売上動向を見ると、サラダ・総菜類は同4.1%増の19,685百万円(販売重量は2.3%増)、マヨネーズ・ドレッシング類は同3.0%増の17,576百万円(販売重量は3.6%増)、タマゴ加工品は同11.6%増の19,860百万円(販売重量は14.0%増)といずれも増収となった。



サラダ・総菜類は小型形態のロングライフサラダがCVS向けを中心に前期比20%増と好調に推移したほか、和惣菜では、「和彩万菜®」シリーズの商品ラインナップを前期末の6品目から11品目に拡充し、量販店や外食向けに採用が広がった。また、病院食や介護食をターゲットとした新ブランド「まごころ食彩®」を発表し、規模は小さいものの病院向けを中心に売上を伸ばした。



マヨネーズ・ドレッシング類では、1kg形態のマヨネーズが量販店向けや製パン向けに加えて輸出向けにも伸長したほか、500ml形態のドレッシングやナゲットソースがファストフード向けに、小袋形態の商品がCVS向けにそれぞれ伸長した。前期からシリーズ化を開始した「世界を旅するドレッシング®」は、2015年7月に開設したカナダのバンクーバーリサーチオフィスで情報収集して開発した商品を含めて3つの新商品を発売し、合計4品目に拡充した。また、高付加価値・健康志向への対応として、「低カロリー、低糖質、減塩」をテーマとした新ノンオイルドレッシング「トリプルバランス®」3品目を発売、外食企業などで好評を博している。



タマゴ加工品では、サンドイッチ用や総菜パン用のタマゴサラダ、巻き寿司用の厚焼き卵、麺用の錦糸卵がCVS向けを中心に伸長したほか、ゆで卵商品も外食向けや調理パン用などに採用が進み2ケタ成長が続いた。



(2) 総菜関連事業等

総菜関連事業等の売上高は前期比3.8%増の11,062百万円、セグメント利益は同58.5%増の1,023百万円と利益ベースで大きく伸長した。



ジャガイモ不作の影響で、基盤商品であるポテトサラダが伸び悩み、第4四半期だけで見ると売上高は前年同期比1.1%増、セグメント利益は同6.9%増と勢いが鈍化したものの、ハム、明太子、卵を使用したマカロニサラダや10品目の野菜を使用したスパゲティサラダ、和総菜などの伸長によりカバーした。また、北海道エリア限定のカット野菜も好調に推移した。セグメント利益率が前期の6.1%から9.2%と上昇したが、これは連結子会社で取り組んできた生産性向上施策等が要因となっている。具体的には、食材の廃棄ロスの改善(歩留まり向上)が進んだほか、生産ラインの見直しにより生産効率がアップしている。



(3) その他

その他には連結子会社サラダカフェで展開するサラダ専門ショップの収益に加えて、海外事業の持分法投資損益が利益に含まれている。売上高は前期比横ばいの1,238百万円、セグメント損失は31百万円(前期は77百万円の損失)となった。



サラダカフェについては、店舗数が前期末比1店舗増の18店舗となった。2016年3月より、和の素材にこだわった「和サラダ」を提供する店舗として「WaSaRa 近鉄あべのハルカス店」をオープンしたが、和食ブームに乗っては売上が順調に伸びていることから、幅広い年代層に親しまれる「いも」と「たまご」をメインとした和惣菜専門店「いもたまや 伊勢丹新宿店」を2017年3月にオープンしている。利益面では新規出店費用が増加したことにより若干減益となった。



一方、海外事業に関しては前述したようにインドネシアの持分法適用関連会社の損失が縮小した格好となっている。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)