■中長期の成長戦略



2. 中期経営計画の進捗状況

ケンコーマヨネーズ<2915>の2018年3月期は中期経営計画『KENKO Five Code 2015-2017』の最終年度となる。経営数値目標としては、連結売上高75,000百万円、 連結経常利益率5%、自己資本比率50%、ROE8%以上を掲げていたが、前期までの進捗状況は極めて順調で、経常利益率や自己資本比率、ROEに関しては既にその水準を達成している。2018年3月期に売上高で75,000百万円を達成できれば、全ての数値目標でクリアきる可能性が高い。



業績が順調に拡大している要因としては、大きく3点が挙げられる。第1に、同社が主要市場としている外食・中食市場が、単身世帯の増加や女性の社会進出などによって順調に拡大していること、第2に、外食業界では慢性的な人手不足によって調理の「簡便化」に寄与する商品やメニュー、あるいは健康志向の高まりを意識したメニューの開発が求められており、そうした課題に対して分野別・業態別にきめ細やかなメニュー提案や営業活動を継続してきたことが、既存顧客での取引シェア拡大並びに新規顧客の開拓につながっていること、第3に、CVS向けの売上高がタマゴ加工品の好調や小型形態のロングライフサラダがPB商品としてヒットしたことで、予想以上のペースで拡大したことなどが挙げられる。



同社では経営戦略として、『サラダNo.1(Leading company)』としてのポジション確立、「サラダ料理」の更なる進化、グローバル市場への積極展開を進める経営基盤強化を掲げている。『サラダNo.1』としてのポジションを確立するために、既存事業の売上規模を拡大させていくほか、「サラダ料理」の更なる進化に向けて、メディアや自社Webサイトを使った情報発信及びブランディングの強化、サラダ料理講習会や「Salad Cafe」での展開を今後も進めていく方針だ。自社Webサイトでは、業態別や季節のレシピなど1,200件を超えるおすすめレシピを掲載し、サラダに関心のある人たちが集まる「サラダ情報専門サイト」として、トレンド情報の発信の場となっている。なお、同社は8月24日を「ドレッシングの日」として制定し、日本記念日協会に登録認定されている。



また、「グローバル市場への積極展開を進める経営基盤強化」として、2015年7月にカナダのバンクーバーにリサーチオフィスを新設したが、同拠点で収集した情報を基に「世界を旅するドレッシング®」シリーズの新商品を投入するなど、具体的な実績も出始めている。輸出事業については各国で輸入規制などハードルがあるため、一気に事業を拡大していくことは難しいものの、マヨネーズ・ドレッシングを中心に2018年3月期に売上高で10億円(前期実績は約7億円)を目指していく考えだ。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)