■要約



三城ホールディングス<7455>は、傘下に連結子会社26社、非連結子会社10社、関連会社2社、その他の関係会社1社を抱える純粋持株会社であり、主要事業はメガネの小売販売である。2017年3月末現在、国内806店舗(フランチャイズ含む)、海外158店舗(うち中国66店舗)を有しており、国内最大級のメガネ小売チェーンである。



1. 2017年3月期は国内既存店の不振から営業損失を計上

2017年3月期の連結業績は売上高で49,881百万円(前期比7.2%減)、営業損失400百万円(前期269百万円の利益)、経常損失616百万円(同174百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失1,721百万円(同601百万円の損失)となった。国内、海外ともに既存店が前期比マイナスとなったことから減収となった。売上総利益率は店舗ベースでは低下したが、連結ベースでは内部消去の影響で0.1ポイント改善した。経費の削減に努めたが減収の影響が大きく、営業損益は損失となった。さらに店舗閉鎖に伴う特別損失や法人税等により最終損失額はさらに拡大した。



2. 2018年3月期も店舗のスクラップ&ビルドを進め、営業黒字を目指す

同社は2018年3月期通期の業績を売上高で51,822百万円(前期比3.9%増)、営業利益で95百万円(前期は400百万円の損失)、経常利益で128百万円(同616百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失で438百万円(同1,721百万円の損失)と予想している。新規出店は10〜15店、退店は40〜45店を計画しているが、新コンセプトの店舗増により入店客数を増やし既存店売上高は4.2%増を見込んでいる。その結果、営業損益の黒字化を目指しているが、容易な目標ではなく、今後の既存店の動向は要注目だ。



3. 新コンセプトの店舗展開を加速し、業績の建て直しを図る

主力子会社である(株)三城では、今後3年間で新しいコンセプトの店舗や都心の大型店を増やし、今まで獲得できていなかった若者を中心とした新規顧客を取り込み業績の回復を図る中期経営計画を実行中である。この計画が予定どおり遂行されれば、3年後の同社の業績は様変わりする見込みであり、今後の新コンセプトの店舗の動向が大いに注目される。



■Key Points

・国内最大級のメガネ小売チェーン 店舗リストラ推進中

・2018年3月期は営業損益の黒字化を目指す

・赤字決算ながら手元現預金は潤沢で配当を継続中



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)