■業績見通しと財務状況



1. 2017年12月期の業績見通し

ワイヤレスゲート<9419>の2017年12月期の連結業績は、売上高で前期比7.0%増の13,097百万円、営業利益で同48.0%減の650百万円、経常利益で同53.3%減の513百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同51.5%減の336百万円と増収減益を計画している。売上高はBtoC事業が微増収にとどまるが、BtoB事業の拡大により前期比7.0%増と見込む。一方、営業利益が減益となるのは、LTE-Xの立ち上げ負担とモバイルインターネットサービスにおける新サービス投入に伴う一時的なコスト増をそれぞれ数億円規模で見込んでいたためだ。ただし、モバイルインターネットサービスの新サービスは、消費者ニーズのトレンド変化に伴いサービス構成の見直しに時間を要したことから、投入を見送ることを決定している。また、LTE-Xの業務展開コストが想定よりも抑えられた格好となっている。このため、期初計画よりも費用面では減額となり、営業利益の減益幅としては縮小する可能性が高いと弊社では見ている。なお、モバイルインターネットサービスの新サービス投入見送りに伴い、ヨドバシカメラでの販売ブースでは周辺商材のアイテム数を増やし、販売を強化する方針となっている。



2. 財務状況

2017年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比115百万円減少の6,092百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が174百万円減少し、固定資産では持分法適用関連会社であるフォン・ジャパン(株)(出資比率30.0%)ののれん償却に伴い、関係会社株式が38百万円減少した。同のれん償却については持分法投資損失として営業外に計上しており、10年定額償却としている。



負債合計は前期末比15百万円減少の3,188百万円となった。有利子負債が60百万円減少したことによる。また、純資産は前期末比99百万円減少の2,903百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益を94百万円計上する一方で、配当金の支払いで279百万円流出したこと、また、非支配株主持分が87百万円増加したことによる。



なお、自己資本比率が45.6%、有利子負債比率が41.0%とそれぞれ前期末から大きな変化はなく、財務状況は健全な状態が続いていると判断される。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)